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社長の思いにじかにふれ、社風を実感 「ひょうご就職サミット2021」、3月5日に開催

社長の思いを直接聞くことができる就活イベントとして学生から人気を集めている「ひょうご就職サミット2021」が3月5日、神戸サンボーホール(神戸市中央区)で開かれる。学生が企業選びで重視する、「社風」が社長、若手社員との対話を通して感じられるよう参加企業は工夫を凝らしている。主催者である兵庫県中小企業家同友会共同求人委員会委員長の西森正樹氏(株式会社大匠 社長)に就職サミットにかける思いを聞いた。

就職サミットはどのようなイベントなのでしょうか。

兵庫県を代表する中小企業60社が一堂に集まり、学生に企業の情報を提供するイベントです。午前中から夕方にかけて、すべての参加企業が20分ずつ計10回の懇談会を行います。懇談会では、社長自らが会社の特長や商品・サービスの強み、入社してからどんな仕事、働き方ができるかなどを自身の言葉で学生に語りかけます。多くの就活セミナーでよくある、企業の人事担当者が話すのとは異なり、社長の人柄や思いを直接感じることができる点が最大の特長です。

参加した学生からの手ごたえは。

兵庫県中小企業家同友会共同求人委員会委員長の西森正樹氏(株式会社大匠 社長)

毎回、参加した学生にはアンケートをとっているのですが、企業選びで重視していることの質問で圧倒的に多いのは、「会社の雰囲気・社風」です。例えば当社は私の話の後に、入社数年目の社員にどんな仕事をしているのか話してもらっているほか、内定者にも参加してもらい学生からの質問にも答えてもらっています。「こんな人たちと一緒に働きたい」と思ってもらうことができればうれしいですね。
 懇談会の間に10分の移動時間があり、学生は次々に別の企業の懇談に参加することができます。昨年の参加学生は1人平均で4,5社の懇談に参加しており、中には10回の枠すべてに参加した学生もいました。中小企業の社長は良い意味でクセのある人が多いので、多くの社長に接して、特性を比べてみるのもよいでしょう。

実際に学生と企業選びについて話をしていて感じることはありますか

学生にどんな仕事をしたいのか、と質問をすると、営業、開発などといった答えが返ってくるのですが、よくよく聞いてみると、机に向かってコツコツ仕事をするより人と話している方が好きだから「営業」、考えることが好きだから「開発」といったように非常に漠然としています。そのため、実際に働き始めると自分の勝手なイメージと実際の仕事の間にギャップを感じ、それに耐えかねて辞めるケースが多くみられます。やりたい仕事は働き始めてからわかってくるものです。それよりも「どんな人たちと働きたいか」を考えるように私は学生に勧めています。

中小企業で働く魅力についてはどのように考えていますか。

まず、若いうちから仕事をどんどん任せてもらえることです。中小企業の経営者の多くは、新入社員のうちからチャンスを与え、失敗の中から学び、成長していってほしいと考えています。当社でも入社3年目の社員が課長を務めています。
 次に、転勤がないことです。中小企業の多くは地域に根ざした商売を行っているので、転勤がほとんどありません。最近の学生は、実家から通いたい、生まれ育った地元に貢献したいという思いを持つ学生も増えており、そのような学生の気持ちに応えられます。
 また、少数精鋭で社員や役員とも距離が近く、大きな組織にありがちな派閥がないことも中小企業ならではだと思います。

就職サミットでは懇談会以外にどのようなプログラムがありますか。

就活セミナーがあります。日本で初めて就職塾をプロデュースした株式会社オフィスビギン社長の柳本周介さん、大学ジャーナリストの石渡嶺司さんが「比較的入社しやすい優良企業の探し方」「普通の学生でも伝わるエントリーシートの書き方」伝わる自己PR文の書き方」「自己PR文添削・アドバイス」「面接担当者の質問の意図」など、就活戦線を勝ち抜くうえ知っておきたいとっておきの話題を取り上げ、講演、指導をしてくださいます。

中小企業を取り巻く採用環境の変化をどのように感じていますか。
 

大手企業はインターンシップなどを通じて早めに学生を確保する動きがより顕著になっており、中小企業にとってはより採用が難しくなりつつあります。一方で、先に挙げたような理由から中小企業に就職したいという学生が増えています。問題は中小企業の情報に触れる場が少ないことで、どこから手を付けてよいかわからない、勧められた会社がどんな会社なのかわからないといった声を多く聞きます。
 今回の就職サミットでは、訪問社数次第で「QUOカード」を最大5000円分プレゼントする企画も用意しました。それも、まずは1人でも多くの学生に1社でも多くの中小企業の魅力に触れてほしいという思いからです。ぜひ、中小企業の社長の熱い思いを聞きに来てください。