自己分析を行い、就活は早めに オンライン面接は、明るい、電波の良い部屋を選んで

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、今年の4年生は変則的な就活を強いられました。
この5月、6月に内定を得た2人の学生に、就活を振り返ってもらうとともに、これから就活に臨む3年生にアドバイスをいただきました。

■関西学院大学 経済学部 
政安 梨紗さん
■甲南女子大学 人間科学部文化社会学科
石丸 志歩さん

―就活を始めたのはいつ頃からですか?

政安 3年生の12月です。リクナビやマイナビを通じて合同会社説明会、個別の会社説明会に参加しました。第1志望はアパレル、第2志望は食品メーカーでした。その中で興味を持った企業にES(エントリーシート)を出して、いくつかの会社で通過しました。いよいよ面接が始まるという3月ころから新型コロナウイルスの感染拡大により説明会が中止になったり、面接が先延ばしになったりしました。もう少し早めに就活をして余裕を持って活動をすべきだったと思っています。

石丸 私は3年生の1月からで、まずは冬に開かれていたインターンシップに参加しました。エキナカ店舗の運営会社やカフェチェーンなど4社で、いずれもワンデーのインターンシップでした。カフェチェーンではメニュー開発の仕事に携わりたいと考えていたのですが、入社してから数年間は店舗で現場を経験してから初めて本部で勤務できるということが分かり、選択肢から外しました。

―インターンシップではその会社のことを知ることができましたか。

石丸 社員同士のコミュニケーションがとれていて社員の仲が良い会社が理想だったので、そのような雰囲気を感じ取ることができました。あと、いい話ばかり聞くのではなく、社員の方には、それぞれ仕事でしんどかったことやそれをどんなふうに乗り越えたのかという質問もし、仕事の大変な部分も知るように努めました。

政安 私はインターンシップに参加できなかったのですが、今年はコロナ禍で企業側が危機感を持ったのか、インターンシップに参加した学生を早くに囲い込んで内定を出すケースが多かったようです。周りでも3月、4月に内定を取った知り合いがいて、少し焦りました。やはり、インターンシップも参加しておくべきだったと後から思いました。

―コロナ禍の期間はどのように過ごしていましたか。

政安 4月の1カ月間は全く動きがなく、とても不安になりました。ステイホームで友達と会うこともできたので情報が得られないのが一番困りました。友人とはLINEで状況を報告し合ったり、みん就(みんなの就職活動日記)という就活の口コミサイトからも情報を入手していました。

石丸 リクナビやマイナビを見ているとどうしても聞いたことのある会社の情報ばかりに行きつきがちなので、もっといろんな会社の説明会に参加したいと思っていました。ところがコロナ禍で就活自体がストップしてしまい、その時間が取れなかったのが残念でした。やはり早めに動くことが大事だと思います。

―面接はオンラインに切り替わりました。そこで気を付けたことは。

政安 大学コンソーシアムひょうご神戸の就活イベントで、事前にオンライン面談の心構えを聞いておいたのが参考になりました。対面の面接よりも顔や身なりが近くで見える分、表情や身だしなみには気を付けるべきとのことだったので、清潔感を心掛け、スーツで臨みました。スマホは持たないように、画面の背景はきれいにというアドバイスも受けました。面談では自分の素を出せるように意識し、笑いを取るくらいの気持ちで臨みました。

石丸 話をする速度をゆっくりめにし、はきはきと話すように心がけました。また、背景は明るい部屋の白い壁にし、家の中でも電波状況の良いところを選びました。それでも時々電波が途切れたり、聞きづらい時があり、その時は「もう一度お願いします」と言いました。

―内定はいつもらうことができましたか?

政安 5月末に食品メーカーから内定をいただくことができました。最終面接まですべてオンラインでした。面接の翌日、内定のお電話をいただいたときに「他の就活は終わらせてうちで決めてほしい」と言われたのですが、希望していたアパレル会社の面接が残っていたので待っていただきました。そのアパレル会社からも内定をもらったのですが、結局その食品会社に1週間後に返事をしました。友人の一人は、あるアパレル会社から7月に入って内定を取り消されたそうです。何が起こるかわからないので、やはり複数内定をもらっておいたほうがいいと思います。

石丸 私はインターンシップにも行った第1志望のエキナカ店舗運営会社から6月末に内定をもらうことができました。私は、電話をいただいて時点ですぐに「お願いします」と返事をしました。

―これから就活に臨む3年生にアドバイスがあればお願いします。

政安 就活をもう少し早くから始めて、じっくり企業選びに時間をかければよかったなと思います。そのためにもまず早めに自己分析をしておくことが大事。私は部活でキャプテンを務めたり、ゼミの調査でもリーダーを務めたのですが、なぜリーダーになったのかまでは考えたことがありませんでした。自己分析では自分がしてきたことに対して、なぜ、なぜを問い、自分がどういう人間かを知る作業です。その問いの中から、自分は失敗を恐れずに挑戦する性格だということに気づくことができました。それができていれば面接のときの受け答えにも生かすことができます。

石丸 私も同じことを思いました。自己分析を早めにしておくことで、自分がどのようなタイプで、どういう仕事に向いているのかということにも気付くことができます。私の場合、大学で授業支援や自治会などの活動に参加していたのですが、同時にいろいろなことを並行してできるタイムマネジメントに長けていることに気づくことができました。それを知っておくと就職だけでなく社会に出ても役立つと思います。

―社会に出てからの目標は。

政安 ゼミでは海外に調査に出向いて貧困の問題をテーマに扱ったのですが、食品会社の商品を通して貧困問題の解決につながることができたらいいなと思っています。

石丸 仕事を進めていくうえでもまずはどんな人からも信頼してもらえる人になりたいと思っています。